ビジネスホンが壊れた??


「電話なんて使えて当たり前!」

本当におっしゃる通りです。しかしながら、電話機も機械ですので、故障する
こともあります。

一般的にビジネスホンをご利用のお客様は、ほぼ100%業務用でご利用されて
おりますので、使えないとなりますと当然業務に支障が出ます。
携帯電話を持っているとは言え、会社の代表番号が不通となると早急に対応
するべきところです。

今回は、ビジネスホンが故障した場合の、原因究明とお客様でもできる一次対応
の方法についてご説明いたします。

単純に「電話が使えない」というところから、一歩突っ込んで状況を把握すること
が大事です。

一口に故障・障害と言いましても、多様な状況が考えられますので、症状別に
主な事例を挙げてみます。

■発着信ができず電話機のモニター部分が全く表示されていない
1)1台の電話機のみでこの症状が起こる場合
⇒ビジネスホンは「主装置→ローゼット→電話機」の順に配線されています。
 ローゼットとは灰色の端子箱で、主装置からの配線を各電話機に分岐させる
 ものです。

【対応方法】
 ローゼットと電話機を繋ぐ線を「機ヒモ」と呼びますが、この機ヒモが
 ローゼットと電話機にしっかり接続されているか確認してください。

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 しっかり接続されている場合には、機ヒモが中で断線しているか接触不良を
 起こしている可能性があります。この場合、機ヒモを交換することで障害は
 解消します。
 しかし、機ヒモが中で断線していたり、ローゼット部分の不良の場合には
 工事担当による再配線が必要となります。

2)2台以上の一部の電話機でこの症状が起こる場合
⇒2台以上が同時に起こる場合、ローゼットの不良か主装置内部のユニットの
 障害、または主装置→ローゼット部分の断線かと思われます。

【対応方法】
 こちらは工事担当による再配線またはユニット交換が必要となります。

3)全ての電話機でこの症状が起こる場合
⇒この場合はほとんどが主装置に問題がある場合が多いようです。

【対応方法】
 まずは、主装置の電源が入っているかどうか確認します。
 ひかり電話の場合、ONU(終端装置)またはひかり電話ルーターの電源が
 入っているかどうかも確認します。
 上記に問題がない場合、回線提供業者(NTT、ソフトバンク、KDDI)に連絡し、
 回線側の障害がないかどうか確認してください。
 回線側に問題がないとなると、 原因は主装置そのものの故障か、内部のユニット
 の 故障が原因の場合がほとんどです。
 こちらも工事担当による主装置交換またはユニット交換が必要となります。

■発着信ができず電話機のモニター部分のうち、内線番号だけ表示されていない
⇒主装置からの特定の信号のみが感受されていない場合に起こる症状です。

【対応方法】
 卓上電話機の場合は、機ヒモをローゼットおよび電話機から抜き差ししてみて
 ください。
 コードレスの場合は、コードレスの電源を一度OFFにし、再度電源を入れ直して
 みてください。

■電話機が誤動作を起こす
⇒誤動作と言いましても様々症状がありますが、例えば、常に特定の外線ランプが
 点灯しっぱなしの状態、1着信なのに外線ボタンが2つ以上光る状態、FAXが受信
 すると電話機が鳴る状態、発着信の片方のみができないなどの場合は、主装置の
 データ設定が一部消えている可能性があります。

【対応方法】
 この場合は、工事担当による主装置データの再設定が必要となります。

■通話音声に雑音が入る
1)1台の電話機のみでこの症状が起こる場合
⇒機ヒモまたはカールコードの接触不良等が原因かと思われます。

【対応方法】
 機ヒモまたは電話機本体と受話機部分をつなぐ「カールコード(通称くるくるコード)」
 がしっかり接続されているか確認してください。
 しっかり接続されている場合には、機ヒモまたはカールコードが中で断線しているか
 接触不良を起こしている可能性があります。この場合、機ヒモを交換することで障害は
 解消します。
 また、調子の良い電話機と交換してみて症状が改善する場合は、電話機自体の故障と
 思われますので交換が必要です。

2)2台以上の一部の電話機でこの症状が起こる場合
⇒2台以上が同時に起こる場合、ローゼットの不良か主装置内部のユニットの
 障害、または主装置→ローゼット部分の断線かと思われます。

【対応方法】
 こちらは工事担当による再配線またはユニット交換が必要となります。

3)全ての電話機でこの症状が起こる場合
⇒この場合は回線側に問題がある場合が多いようです。

【対応方法】
 回線提供業者(NTT、ソフトバンク、KDDI)に連絡し、回線側の障害がないかどうか
 確認してください。

最後に・・・
全ての故障・障害の対応方法として、一度主装置の電源をOFFにするという方法が
あります。障害の一部はこの方法で解消される場合がありますので一度お試しください。
しかしながら、主装置の電源を落とすことで、稀に主装置データが飛ぶことがあります
ので、この方法は一度、施工業者に確認してから試すことをお勧めいたします。

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