ビジネスホンと家庭用電話機の違い


今回はビジネスホンと家庭用電話機の違いについてご説明いたします。

それぞれの特徴と仕様を確認しながら比較してみましょう。

 

家庭用電話機


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【電話機の特徴】
家庭用電話機の大きな特徴は、専門的な知識などなくても説明書などを
見ながら誰でもすぐにご利用できるという点です。

【電話回線】
規格に合った電話回線さえ敷設されていれば、あとはモジュラージャック
を電話機に挿すだけで使えてしまうものがほとんどです。中には電話番号の
設定などが必要なものもありますが難しいものではありません。

ただし、収容できる電話回線は1回線のみでアナログ回線での利用を前提
とした電話機がほとんどです。
つまり、複数電話機で同時通話はできません。
複数回線(異なる電話番号)でそれぞれに電話機を接続した場合、特定の
電話番号のみでしか外線着信ができなくなります。こちらは以下の図を
ご覧いただければ一目瞭然でしょう。
オフィスで家庭用電話機の利用する場合で一番不便な点はこの部分では
ないでしょうか。

diff03それぞれの電話機にそれぞれの電話番号を振られることになるので、他の
電話に出たい場合は、その電話機がある場所まで移動する必要があります。

 

【内線通話】
また、ひと昔前までは、内線通話はできないものが多かったようですが、
最近の家庭用電話機は内線通話が可能ですので、外線着信を保留にして、
別の電話機で保留されている通話を受けるということができるように
なりました。

 

ビジネスホン


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【ビジネスホンの特徴】
一方、家庭用電話機と異なり、ビジネスホンの設置・設定には技術者による
専門的な知識が必要です。
電話機の他に、主装置と呼ばれる機器をセットで使用します。
主装置には、外線・内線通話の制御をしたり、着信鳴動やその他多くのデータ
を保存して設定し、電話機は数百台レベルまで増設が可能です。

【電話回線】
収容できる電話回線は、一部の機種でアダプター等の機器の使用が必須のもの
もありますが、主装置内のユニット構成を変更すればどんな種類の電話回線
でも収容可能です。
電話回線数については、主装置の容量にもよりますが、複数の回線を収容する
ことができますので同時に複数通話が可能です。

【内線通話】
電話回線を複数収容している場合、同時に複数の着信があることが想定できます。
その場合でも、複数着信を保留にして内線回しをすることが可能です。

【ビジネスホンを導入するメリット】
家庭用電話機は、コードレスを増設したとしてもせいぜい3台程度が限界です。
卓上電話機を社員全員分用意したとしても、電話番号がそれぞれの電話機に
割り振られてしまいますので、自分以外の電話機で通話する必要があるときは
対象の電話機まで移動しなくてはなりません。

一方、ビジネスホンでは、ほぼ希望の数だけ電話機を設置することができます。
電話回線も全ての電話機で共有できますので、会社の代表番号の着信をどの
電話機でもとることが可能です。
また、特定の電話機のみ音を鳴らさない(鳴動させない)ということもできます。

また、社員全員に電話機を用意した場合でも、全社員が一斉に通話することは
考えにくい環境が多いので、電話機個別に回線を敷設する必要もありません。
つまり電話回線諸費用・月額費用の削減にも貢献します。


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